吉福伸逸プロフィール(1943-2013)
1976年より欧米のニューエイジ運動や、ニューサイエンス、
トランスパーソナル心理学などを日本へ紹介。
日本の精神世界や癒しのムーブメントに大きな影響を与えた。
80年代に吉福さんから影響を受け、現在、各分野で第一人者
として活躍している人の数は多数。
その影響力の範囲は幅広く、ホリスティック医療、心理療法、ボディワーク、
ニューサイエンス、スピリチュアリティからエコロジーなど、多岐に渡っている。
当時、人間の可能性を研究していたソニーの創立者、故・井深大氏とも
交流、対談を重ね、また前文化庁長官であり心理学者の故河合隼雄氏との
共著も出版。
吉福さん本人の著書は5冊、共著5冊。
アメリカで起こった新しい心理学、セラピー、精神世界、思想などの
礎となる著作の翻訳、監修は100冊以上にのぼる。
【吉福さんの足跡】
岡山県倉敷市生まれ。高校時代よりプロのジャズベーシストとして活動。
早稲田大学文学部西洋史学科中退後、渡米。
バークレー音楽院で学び、1970年までアメリカでミュージシャンとして活動。
一流の音楽家とのセッションも多数。
1960年代よりアメリカ西海岸で起こっていた、
ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント(人間性回復運動)、
最先端のサイコセラピー、新宗教改革、神秘学などの
カウンターカルチャーの真っ只中で、吉福さん自身、自己変容を体験。
その後1972年より、カリフォルニア大学バークレー校で
サンスクリット語、東洋思想を学ぶ。
在米期間は1965年~1974年。
帰国後、翻訳者となり、C+Fコミュニケーションズ、C+F研究所を創設。
アメリカで起こっている新しい文化を日本に紹介するために翻訳チームをつくる。
精神世界、ニューサイエンス、トランスパーソナル心理学などの著書を次々翻訳・監修。
1976年、世界的にセンセーションを起こした【Be Here Now】(ババ・ラム・ダス著)を
翻訳し日本で出版。
翻訳活動とともに、帰国後は多数のワークショップ、講演を行う。
転機があり1989年、ハワイへ移住。
2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件がきっかけとなり、
再び日本での活動を開始。2003年より年に数度来日してワークショップを行う。
このワークショップは、セラピスト、カウンセラーなどの心理職、
医療関係従事者、および一般参加者を対象とした
体験型グループセラピーとして10年間で50回以上行われた。
2013年ハワイの自宅にて永眠。享年71歳