中央アジアと今のわたしとの深い関係

 

イスラームの歴史
ぼくがスターピープルに書いた記事のことですが、
「向こうの歴史は自分にあまり関係ないので興味がない」と思われるかもしれません。
たしかにタイトルも「グルジェフが探求した東方の地の歴史と宗教」とかなりマニアックですし(笑)
でもじつは現代の私たちにも深~い関係があるんです。

たとえばイランの最高指導者だったホメイニや、いま問題になっているISISが作ろうとした国づくりは
ギリシャのプラトン哲学にある「理想国」がモデルだったとか。

イスラームにプラトン哲学??
一見、関係なさそうですよね。

すこし紐解くと、イスラームでは8世紀~9世紀、「アラビア語大翻訳運動」と呼ばれている一大事業が起こりました。
あらゆる文献や知識を、ギリシャ語、シリア語、中世ペルシャ語、サンスクリット語などからアラビア語に翻訳したのです。

このこともあり、この時代のイスラームは500年の間、学術水準は世界をリードしていました。
さきほどのプラトンですが、このような中でイスラームではプラトンについての注釈書がでるほど研究され、受け継がれていったのです。

イラン革命を起こしたホメイニ自身も、ギリシャ哲学、とりわけプラトンの理想国論に精通していたといわれています。
それはISISの国づくりの概念のひとつにプラトンの考えが反映されているといわれています。

こんなことを書いていますが、ぼくは歴史を専門的に研究をしている歴史家ではありません。
ただ、自分に縁があって訪れた土地や、なぜか興味を引かれたような地域の歴史などにはとても興味があります。

「自分の中で起こっていることと、自分の外で起こっていることは無関係ではない」
これは今回出版される本、「吉福伸逸の言葉」のなかの一節です。

吉福さんは「自分のことをもっと深く知りたければあなたの外で起こっていることをよく見るといいんですよ」といってました。
もちろんその逆もあります。外の出来事を知りたければ自分のことをよく見つめるといいということです。

エジプトからインドにかけての宗教と歴史は、極東の日本にも直接的、間接的に影響を与えています。
ぼくたちの無意識レベルにも相当影響を与えていると思います。

グルジェフの教えもおもしろいですが、背景となる歴史や宗教の変遷もあなどれません^ ^/

アウェアネスアート研究所 主宰 新海正彦


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