吟遊詩人と道端ライブ~中東のドラムとの出会い


11月22日のドラム瞑想~イスラーム編ではこの太鼓を使います。
なんとも言えないいい音がする、タール(Tar)という片面太鼓です。

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初めてこのタールに出会ったのは
アフガニスタンのバルフ(Balkh)という小さな町でした。

バルフはアフガニスタン北部にあり、北に70km行くとすぐ国境です。
1978年当時はラジオからロシア語放送が流れていました。

バルフについた翌日、宿の庭先で、
インドで気に入って手に入れたバンスリという竹笛を吹いていました。

興にのっていたところ、
向こうから知らないおっさんが太鼓を叩きながら近づいてきます。

すごくいい感じのリズムです。
自然とふたりの即興のセッションとなり盛り上がってきました。

すると人がちらほら周りに集まり始め、
いつのまにやらけっこうな人だかりに。
踊り始めちゃった人もいます。

太鼓を叩く人は吟遊詩人らしく渋い声で歌も歌ってくれました。

ぼくは、この太鼓のなんともいえない響きと、
彼が叩きだす中東のビート感にすっかり魅せられてしまいました。

これがタール(Tar)という太鼓との初めての出会いです。
思い出しても不思議な出会いでしたね。

 

実は僕がかつてこのバルフを訪れたのは、
バルフがとても秘教的な香り(?!)がする場所だったからです。

バルフのあるこのヒンドゥークシュ山脈周辺には
スーフィーの教団があり、その教えを連綿と守り続けてきたところです。
いわばスーフィズムの本拠地の一つですね。

そのスーフィーの歴史の中でもとくに名高い信徒である
ジャラールッディーン・ルーミー(Rumi 1273年没)が生まれたのも
ここバルフです。
(ルーミーはその後トルコへ行きコンヤに定住して活躍しました。)

さらにもう一つ、バルフという土地は、
イワノヴィッチ・グルジェフ(1949年没)という神秘家が、
スーフィーから秘儀を学ぶために訪れたところでもあります。

ちなみにボディワークとかで使う「ワーク」という言葉を
最初に言い出したのは実はこのグルジェフなんです。
修行体系としてトレーニングすることを「ワーク」と呼んでいたようです。

バルフはまた、
ゾロアスター教の信徒にとっても神聖な場所とされています。
というのも、ゾロアスター教の信徒にとってバルフは始祖ザラスシュトラが
埋葬された地であるからです。

ね、バルフってところ、なんだかすごいでしょ!

歩いて回れるような小さな町なのですが、
なぜか古くから精神的な歴史の要となった場所だったんですね。

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気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦


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コメント

  1. […] 。 北周りが一番時間がかかるのですが、北には秘教的な歴史や 文化が多いので北のルートをとりました。 その辺のことはコチラで⇒「吟遊詩人と道端ライブ~中東のドラムとの出会い」 […]