トルコで楽しかった経験の一つに、
モスクでの演奏があります。
礼拝堂であるモスクにはイスラーム教徒以外は
入れない国が多いのですが、トルコはOKなんです。
しかも、
「モスクのなかで笛を演奏させてくれませんか?」
というムチャ振りをお願いすると、これもOK。
あちこちのモスクでやらせてもらったのですが
断られたことはありませんでした。
演奏に使ったのはトルコの笛(ネイ)ではなく、
インドの竹製の横笛でバンスリという笛だったのですが
それでもOK。
というか、気に入って拍手までしてくれた人たちまで!(笑)
このモスクでの演奏は、も~やみつきになってました。
だってモスクの中はものすごく音の響きがいいんです。
トルコのモスクは壁も天井も大理石造り。
なので吹いた笛の音は大理石に反響して、
引き締まってなんともいえない音色に変わるんです。
その上、モスクの複雑な構造からか、
残響音が幾重にも重なって残るので、笛一本で
まるでシンセサイザーのような壮大な感じになります。
イスラーム建築はデザイン一つとっても、
すべてが宗教的象徴として造られています。
建築の構造も、大切な祈りの詠唱がよく響くように
計算されているんでしょうね。
ついでですが、ぼくは古代遺跡でも演奏してきました。
トルコでは遺跡がギリシャのように観光化されていないので
古の雰囲気がそのまま漂っているようでとてもいい感じでした。
印象に残っている遺跡の一つはエフェソス遺跡。
これは紀元前11世紀の遺跡なのですが、
野外のけっこう広い遺跡でありながら反響がよくておどろきました。
そういえばこのときはカップルの旅行者が聴いてくれてたなあ(笑)。
懐かしい景色です。
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気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦